車検の疑問

車検費用は確定申告で経費に出来る?

Posted on 2017-09-03

個人事業主として仕事をしているときには確定申告をして車に関わる費用を経費にできる場合があります。車検費用も該当する項目ですが、必要経費にして所得税の節税をするためにはどのように仕訳をすれば良いのでしょうか。

車検費用は内容を区別して仕訳

確定申告をするときには必要経費は適切な勘定科目に仕訳して記帳する必要があります。事業に使用している車があるときには車検費用も必要経費に含められるものの、仕訳の仕方には注意しなければなりません。車検費用をひとまとめにして一つの経費にできるわけではなく、個々の項目に分けて考えなければならないからです。車検費用は法定費用と車検の検査手数料、車検基本料の三つに分けられるようになっています。法定費用もまた自動車重量税と自賠責保険があるのでこれらを分けて考えなければなりません。車検を受けるときにはこれらの内訳がわかる明細を必ず出してもらえるようにしましょう。細かな明細があれば確定申告をするときに困りません。

それぞれの項目の勘定科目

勘定科目は次にようになっています。最もわかりやすいのは自動車重量税と印紙税に相当する車検の検査手数料であり、租税公課に仕訳をすれば問題ありません。自賠責保険も保険料に該当するので特に心配はないでしょう。車検基本料の仕訳が最も難しく、内容をよく吟味して仕訳を行わなければなりません。ほとんどの整備費用については修繕費として仕訳をします。事業をする上での資産である自動車を修繕するための費用として考えられるからであり、タイヤ交換や板金修理もこれに該当するものです。しかし、オイル交換の費用については車両費で仕訳をするか、消耗品費として扱うのが通例となっています。明細は細かい方が良いのはこのように内容による区別も必要だからです。

事業以外にも利用しているときの注意点

個人事業主として仕事をしている人が事業専用の車を持っているときには、その車にかかった車検費用を適切に仕訳すると全額を必要経費にできます。しかし、個人事業主の場合には事業以外にも家庭用の車として併用しているときもあるでしょう。その場合には全額を必要経費にするのは問題があります。そのようなときには事業として扱っている分との按分を行わなければならず、それぞれの金額について按分を計算した上で経費に計上するという手続きを取るのを忘れないようにしましょう。車検代に限らず、ガソリン代や任意の自動車保険、駐車場代などについても適切に仕訳をすれば必要経費にできるので個人事業主が確定申告をするときには何に費用がかかったかをよく考えるのが大切です。

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